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能力は申し分ないのに、十分に稼ぐことができないフリーランスは一定数存在します。その理由は「報酬単価が低すぎる」ことです。ならばもっと単価を高くすれば良いだけと思うかもしれませんが、それがうまくいかなくて困っている人も大勢いるのです。しかし、長くフリーランスとして活躍し続けたいなら単価を上げていかなければなりません。
近年フリーランスを積極的に活用する企業が増えています。社会的信用度の低い個人との取引を嫌い、基本的には企業間取引を好むはずの企業が、フリーランスと取引をするようになった理由の1つは「コストの安さ」です。報酬を支払う側にとって人材を雇用するよりコストが少なく、もらうフリーランス側にとっては会社員時代と同じような仕事内容で手取りが多くなる場合があります。利害関係が一致しているところも企業とフリーランスの取引が活発になった理由の1つかもしれません。
仕事が欲しいフリーランスを目の前に企業との間で交渉が始まると、主導権はどうしても企業側に移りやすくなります。報酬額や仕事内容など、すべてにおいてそうなってしまうと単価はどんどん引き下げられ、相手が圧倒的有利な交渉になってしまうでしょう。しかし、ビジネスの世界は厳しい世界なので、企業が特別ずるいわけではなく、これが当然のことなのです。
では、フリーランスはそのまま言いなりになるしかないかというと、必ずしもそうではありません。これ以上は譲れないという線引きを明確にし、自分の市場価値を正しく把握した上で適正な単価を要求し、それだけの単価を要求する根拠を示せるようにしておくことで、押される一方の交渉にならずにすみます。ただし、そうするためには勝負できるだけの能力を持ち合わせていなければならないので、日頃からスキルアップと実績作りには力を入れる必要があります。
フリーランスになったばかりの頃は、まだ自信がなくて弱気の交渉になってしまうのも無理はありませんが、そこで安請け合いをしてしまうと次に単価アップをするのは相当難しくなります。例えば、ソフト開発の仕事で時給にすると2,000円から4,000円が相場というところをこの相場を大幅に下回るような単価で引き受けてしまうなら、相場レベルに引き上げて再交渉した際に企業側が「高い」と思うようになるだけでしょう。
世の中全体に言えることですが、値下げは簡単でも値上げは本当に大変なのです。薄利多売のようなやり方でフリーランスを続けていると、やがては行き詰まってしまう時がきます。フリーランスになったばかりの時は強気の交渉をしても誰も相手にしてくれないので、よほどの強い人脈でもない限り下積み時代は必要ですが、フリーランスとしてのレベルアップと同時に単価アップもできるよう努力と工夫を重ねていくようにしましょう。
稼げるフリーランスになって長く続けていくためには、努力がどうしても必要です。ITエンジニアとしての実力を高めていく努力はもちろんですが、仕事をいくつも経験しながらコミュニケーション力を高めることも意識しておきたい点です。また、好んで選ばれるフリーランスになるための人間力強化も重要な要素です。そうして努力していくうちに、人脈も徐々に増えていくはずなので、そこから新たなチャンスを見つけて仕事につなげていくようにしましょう。
独立の夢を叶えるために早く前へと進みたい気持ちになるかもしれませんが、フリーランスとして長く地に足をつけて頑張っていくためにはスタート時のスキルがとても重要です。そこで、フリーランスの第一歩としておすすめなのが、独立の前にSES契約という働き方でITエンジニアとしての経験値を上げるという方法です。人材サービスを利用して派遣社員として働く方法もありますが、IT系フリーランスを目指すならSESが最適です。
企業と求職者のマッチングをサポートするサービス、求職者と契約を結んで企業に派遣するサービス、正社員や契約社員として直接雇用することを前提に一定期間人材を派遣するサービスなど、人材紹介を行うサービスにはいくつかの種類があります。フリーランスとして働くのであれば自分で自由に営業をすることができますが、人材紹介サービスを利用する企業が増えているということもあって、仕事探しを人材紹介会社に依頼するフリーランスも増えています。